内容レポート(若大将レポート) 《若大将からこのレポートに関して一言》 このシンポジウムは、アレルギーに悩む一般の皆さんに正しい知識を身に付けて欲しいと アレルギー専門医の先生方から、ボランティアで開催していただいております。 というのも、アレルギーに関しては特に、医師と本人や家族が協力し合って治療していかなければ 十分な成果が上がらないものだからです。 そういう意味でも、「このような会に参加できない方々にも皆さんから教えてあげて下さい。 また、教えられるようにしっかり聞いて下さいね。」と西間先生も以前からおっしゃっておられました。 という訳で、私は、このサイトを通じて皆さんに少しでもお役に立てればと考えております。 毎年レポートを書いておりますので(多少重複することはありますが)、今回は、以前に書いていない 内容や印象に残った部分だけを私の言葉でレポートしています。 日本アレルギー協会 一般会員 須崎弘己 |
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いつものように西間先生のご挨拶から始まりました。 今年は、初めて参加された方も多くアレルギー週間の意味の説明から話されました。 箇条書きにしてみますと・・・ ・石坂先生のIgE発見の話 ・IgE 100〜200くらいの正常値が、アレルギー症状が出てる人は、1,000〜10,000〜それ以上 ・喘息で亡くなる方は少なくなったというものの年間2,000人 ・アトピーのスキンケア(軟膏の塗り方)・喘息の吸入の仕方(指導)が以前よりも改善された 発作等は少なくても日常生活に支障が出ているため正しい知識やケアが必要だということが今回のテーマのようです。 1)「花粉症」 講師:岸川禮子先生(国立病院機構福岡病院 アレルギー科医長) もう20年も花粉に関わっている先生は福岡はもちろん全国的にも尽力されているスペシャリストです。 「花粉症環境保健マニュアル」(環境省) 「的確な花粉症の治療のために」(大久保公裕先生監修) これら2冊のパンフレットをもとに説明して頂きました。 花粉の測定は、1cm角のプレートの中に花粉が幾つ付くかを数える方式、今便利なのが環境省花粉観測システム(はなこさん) 今年は、花粉の飛散が遅れている感じですが気温が10度を超えると一気に飛び始めるとのこと、用心用心ですね。 私がお聞きしたことを書くよりもこのパンフから抜粋してご紹介します。 2)「喘息:成人」 講師:岩永知秋先生(国立病院機構 福岡病院長 相変わらず声が良く聞き取り易い院長先生の話(^^ゞ お話全般で言われたのは、気管が狭くなった喘息症状は気管支拡張剤を使って気管を拡げる処理だけではなく、 気管の炎症を日頃から抑える予防治療が大事ということです。 それにはステロイド吸入薬が有効で、医師の処方通りに使えば副作用を気にする必要が無い程であり、これを怠り、相変わらず、その場しのぎの 気管支拡張剤だけで済ませていると気管の炎症が進み硬くなって拡がり難くなってしまうリモデリング状態になってしまうとのことです。 喘息による死亡者が格段に減って来ているのは、このステロイド吸入薬による予防治療が進んだからのようです。 以下、先生が使われたスライドです。(字が小さく潰れているところは手を加えています) 次のページへ、つづく |